美容と健康のための血液・血管 その2

前回は血液が汚れることの怖さを紹介しましたが、今回はその血液をキレイにするためのやるべきことを紹介します。

 

血液・血管を健康に保つために、まず食生活を見直す必要があります。

日常的に運動していた頃とは違い、年齢を重ねて活動量も減ってくると、1日に必要なカロリーも減少します。昔のように好きなものを好きなだけ食べるという食生活を見直して、現在の自分に見合ったカロリー量を把握し、それを超えない程度の食事に抑えましょう。

食事で血液をサラサラに

血液をサラサラにする食品にも、いろいろなタイプがあるので紹介します。

  1. ナットウキナーゼ

納豆のネバネバの正体であるナットウキナーゼという酵素には、血栓そのものを溶かす効果があります。ただし、血栓を防ぐワーファリンという薬を飲んでいる人は、納豆にふくまれるビタミンKが薬の効果を弱めてしまうので、注意してください(野菜などにふくまれる程度のビタミンKには問題はありません)。

  1. クエン酸

お酢類や梅干しなどに多くふくまれているクエン酸は、疲労回復に役立つことで知られていますが、血小板が必要以上に集まるのを防ぐ効用もあります。飲みやすいもろみ酢などを利用するのもいいでしょう。

  1. DHAEPA

魚、とくに青魚(イワシ、サバ、サンマなど)に多く含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を摂取しましょう。DHAには、血管の弾力性を高めたり、赤血球の柔軟性を向上させる効果があります。EPAには血栓をつくりにくくして血流をよくする効果があります。
DHAEPAクロマグロミナミマグロのトロにも多く含まれていますが、赤身にはあまり含まれていません。また、戻り鰹には多く含まれていますが、春獲れの初鰹にはあまり多くは含まれていません。

  1. ポリフェノール

赤ワインやブドウ、緑茶、ココアなどにふくまれているポリフェノール類には、コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。ただし、赤ワインの適量は1日グラス2杯程度までです。またブドウには果糖があるので、食べすぎないこと。
ポリフェノールの一種であるカロチノイドにも、強力な抗酸化作用があり、動脈硬化の予防に役立ちます。代表的なものに、ニンジンやブロッコリーに多いβカロテン、トマトに多いリコペンがあります。
また、タマネギに多くふくまれるケルセチンというポリフェノールは、脂質類の吸収をさまたげ、体外へ排出する働きがあります。

  1. アルギン酸

アルギン酸は、コンブやワカメなどのぬめりの正体でもある食物繊維です。コレステロールの吸収をさまたげ、体外へ排出する働きがあります。

  1. ビタミンEとC

ビタミン類の中では、抗酸化作用が強く、動脈硬化の予防に必要とされるのは、ビタミンEとCです。ビタミンEはそれ自体が酸化されやすいので、Cと一緒にとると効果的です。ビタミンEはカボチャ、アスパラガス、シュンギク、ニラ、サケ、サバ、ナッツ類、キウイフルーツなどに。また、ビタミンCはイチゴ、レモン、オレンジ、キウイフルーツなどの果物類のほか、サツマイモ、ピーマン、コマツナなどにも多くふくまれています。

 

また、カロリーを制限する食事だけでなく、運動により消費カロリーも増やしたいです。運動することで一時的なカロリー消費だけでなく、筋肉がついて基礎代謝を上げる効果も期待できます。年齢を重ねると「若いときより太りやすくなった」と感じるのは、筋肉量が減ったことも一因です。

 

継続的な運動をすることで、筋肉を増やして代謝を上げることであったり、体の機能低下も防ぐことができます。

おすすめの運動は、ウォーキングやランニング、水泳といった有酸素運動です。酸素を取り入れながらゆっくりと運動することで、体にたまってしまった余分な脂肪を燃焼するだけでなく、血行促進も期待できます。

 

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食事も運動も継続することが、美容と健康のためになります。

 

ただ、継続する事はとても大変ですよね。

なので、毎日少しずつでいいので、苦にならない程度にやるのが良いでしょう。