治療家学生のアルバイト

今回は学生のアルバイトについてです。

 

柔道整復師鍼灸師は専門学校か4年制大学で国家試験の受験資格を得ます。

 

整体師、カイロプラクティックオステオパシーなんかも養成学校で学びます。

 

さて、その学生の期間はどう過ごしたら良いかです。

 

正直、正解はないでしょう。

 

各個人のおかれている環境で変わってくるからです。

 

高卒で学校に通われる方は大半が親御さんの資金援助か奨学金を借りているというケースかと思います。

 

社会人の方は、退職されて通う方、一般の就労後に夜間クラスに通う方が中心だと思います。

 

ちなみに僕は、

高校3年の高校野球引退し、夏休み明けから授業後から接骨院に行き始めました。働くというよりも、見学的な感じです。(もちろん無給です)

 

そして高校卒業後、専門学校に通いだすと同時に接骨院での修業がスタートです。

 

午前8時~午後1時まで接骨院で研修し、そこから東京の専門学校で午後6時から9時くらいまで学び、帰宅するという生活です。

月曜日から土曜日まで午前中だけですが働き、月給で10万円ほど頂きました。

 

業務内容としては、受付や診療補助です。僕としては、修業という立場で戦力にはなっていない、むしろ技術を教えて頂いているのに10万円のお給料をもらえたのが、感謝でしかないです。今の僕があるのは師匠のおかげです。

 

 

師匠は、

 

通学の費用くらいは自分で払おう。

医学書をたくさん購入して勉強してほしい。

 

という考えだったようです。

 

では、話は元に戻り学生の期間です。

 

僕の考えとしては、接骨院や整形外科などで研修できるなら、早いうちからやったほうが良い。

 

と考えています。

 

理由は、治療家は職人です。他の職人でも同じことが言えると思うのですが、早く上達する・一流になるには経験が必要です。数をこなす必要があるからです。

 

私も、高校生の時から接骨院で多くの症状を目の当たりにし、そこで師匠の施術をみたり、会話を聞いたりしました。

 

おかげである程度は、一通り接骨院にくる全身のケガを見れたのではないかと思います。

 

治し方もそうですが、治り方もみれたのはとても大きな経験でした。

 

症状の説明の仕方をメモしたり、時には録音したりし、自分の物にしていったのです。

 

結果として、国家資格を取得後にすぐ施術者として現場に出ることができ、不安だったりビビるような事はありませんでした。

 

今、ブラック職業やブラックバイトなんて言われ、働き方改革なんてやっていますが、

 

早く上達したい、お金を稼ぎたいなら勉強するしかないです。そこで努力した人にはなかなか勝てないのでは?

 

 

ただ、いろいろな事情で学校に通われている方がいると思います。

 

自分で学費を稼ぎながらの人、家庭を持っている人、ダブルスクールの人、勉強についていけない人。

 

接骨院や整形外科でアルバイトをするよりも他で働いたほうが給与は良いですし、予習や復習の時間を作りたい人もいるかと思います。

 

そうする必要が、そこにあるので仕方がないのです。

 

なので正解は無し!になります。

 

僕の同級生には午前中に接骨院、午後接骨院、夜に学校、深夜に接骨院で勉強!という人もいれば、学校以外の時間は遊びまわっている人、サラリーマンをしながらの人、主婦の人、鍼灸ダブルスクールの人がいました。

 

みんなそれぞれ、事情があるのです。遊んでいた人は解りませんが。笑

 

番外として、妻の考えです。

 

妻は学生時代はいろいろな職業をしたほうが良いと言っています。

 

そのほうが、視野が広くなったり、頭も柔軟性がでるからという理由です。

 

なぜそう思ったのかを聞いてみたら、

 

あなたと結婚して生活してみて、そう感じたからと言われました。

 

要は、僕は

①視野が狭い

②頭が固い

③社会性がない

 

だそうです。笑

 

負けず嫌いの僕は、

 

接骨院はいろいろな職業の人が来院するから、たくさんの話を聞けて勉強になった。

視野が狭いのではなく、一つの物に集中してるんだ。

職人はみんな、社会性がないから職人をやってるんだ。

 

なんて言い返したのですが、倍返しされました。泣

 

 

ということで、学生の期間はそれぞれ事情があるとは思いますが、有効な時間として使ってください。

 

 

日本人は湿布が好きだよね

湿布好きな方には悪いですが、僕は湿布薬をおすすめしません。

 

特に肩こり腰痛の方、貼ってはダメです。

 

現在市販されている湿布薬、病院で処方されるものは鎮痛消炎剤です。

 

鎮痛消炎剤は字のごとく、痛みを沈ませる働き、炎症を押させる働きがあります。

 

じゃあ、貼ってもいいのでは?と思う方がいるでしょうが、

 

肩こりや腰痛は血行不良が原因となります。血液の流れが悪くなると酸素や栄養が行き届かなくなり、強張ります。そして痛みの物質を出します。

 

鎮痛消炎剤を貼ってしまうと、初めは鎮痛効果でよくなっている気がしますが、炎症を抑える為に血管が縮み血流が悪くなります。そうなると、後でよりこわばりが強くなりまた痛みが出ます。

 

そして、また貼りたくなります。後はその繰り返しになり、凝り固まりが強固になり治りにくくなるのです。また、皮膚呼吸ができなくなるのも良くないですね。結果、皮膚も硬くなり体の柔軟性がなくなります。

 

湿布薬は治すものではなく、隠す・誤魔化すものとお考えください。

 

でも、湿布貼って良くなった。治った。という経験があるかたもいるかと思います。

 

ごめんなさい。

 

それ、湿布貼らなくても治っています。動物には自然治癒力というものが備わっていて、湿布が治したのではなく、あなたの体が治したのです。

 

恐いのは、その自然治癒力をなくしてしまう、弱めてしまう鎮痛薬です。注射や飲み薬、貼り薬で痛みを隠してしまう事を続けていると、脳に痛みが伝わらなくなります。

 

そうすると、脳は治ったんだと勘違いをしてしまい、悪い所を治そうという働きをストップさせてしまうのです。これが、慢性痛の原因になるのです。

 

でもどうしても貼りたいという方。

 

百歩譲って貼ってもいいと言うなら、じっとしててもズッキンズッキン脈打つように痛くて寝れない、仕事、勉強に集中できないという時ですかね。

 

でも、痛みが収まれば直ぐはがすことです。

 

ということで、湿布薬はおすすめしません。製薬会社に貢献するだけです。笑

 

ちなみに、うちの院には日系ブラジル人がたくさん来院するのですが、

 

サロンパスで通じますw

 

整骨院の将来は?

 整骨院を開業されている先生や勤務柔整師として働く先生、またその中で開業を考えている先生、もしくは柔整、鍼灸の学生さん、たくさんいますよね。

 

正確な数字は解りませんが、毎年何千人の国家資格合格者が出て、何千店舗と開業される方がいると思います。

 

僕は開業して20年くらいになりますが、自分で言うのもあれですが、かなりぶっちぎってこれたのかなと考えています。

 

納豆で有名な茨城県水戸市で開業しているのですが、一時期はお弟子さんを3人抱え一日に約150人以来院する院を築きました。その後もスタッフを揃えて、分院を3つ開きました。

 

順をたどると、19歳から修業をさせて頂き、24歳で開業。

 

テナントですが、ベッド数が10台、手足の処置ができるイスのスペース。広い待合室に、院の駐車場も20台くらい止められる、比較的大きな院です。家賃もそれなりにしましたが、業績はトップクラスではないかなと思います。

 

そんな仕事中心の生活でしたが、30歳で結婚し、翌年に、子供も生まれた事で家族との時間を考えるようになり、働き方の改革をしたのが結果的に正解でした。

 

本院と分院は経営権利を弟子にゆずり、僕は自宅兼治療院を建て、予約制の完全自費治療院を始めたのです。

 

 

なぜ、自宅兼予約制の自費院にしたのかというと

 

①予約制にすることで、時間を有効に使える。

 

②自宅と一緒にすることで、家族との時間が増える。また、子供に働く姿を見せたかった。

 

③今後、保険診療が順調にいくか疑問に思った。

 

④保険請求が面倒だから。

 

⑤慢性の疾患を治したかった。

 

 

こんな、理由でした。

 

ちなみに、初診は10000円、2回目以降5000円~です。

大体、1日平均5人くらいをノンストレスで行えています。

(ノンストレスの要因はまたどこかでお話しします。)

 

 

 

ここからが、タイトルの本題です。

 

接骨院整骨院の将来は?です。

 

 

僕の考えですが、

 

1、保険制度に頼りっきりは危ない。

健康保険制度が年々厳しくなってきている。交通事故も減少、もしかしたら自動化で事故が無くなるかも

 

2、大規模院より小規模院でやるほうがいい。

一番の経費は人件費や賃貸料。今回のコロナウイルスのような自粛政策に耐えられない。柔整師が増え、整骨院増加で患者の奪い合いが起きている。

 

3、自費メニュー・物販をつくる

小規模で回転数が減るため、単価を上げる必要がある。継続的な物販は患者を繋ぐツールになる。

 

4、別な収入源を持つ時代になる

 

 

ざっと、こんな感じを考えます。

 

 

柔整師として接骨院は素晴らしい職業です。誇りに思います。ただ、昔のようにいかないのも確かです。変化できない人は淘汰されると思います。

 

今後も僕の経験や考えを載せていきますのでお楽しみに!