美容と健康のための血液・血管 その1

美容と健康は誰もが気になるところだと思います。

 

今回はその2つに欠かせない血液・血管についてです。

 

全身のすみずみまで行き渡り、からだ中に栄養分を送る血液と、それを支える血管は、人間の健康の源です。もしこの血液・血管に問題が発生すると、さまざまな病気につながってしまいます。もちろん、美容のトラブルにもつながります。

 

私たちの身体を流れる血液は体重の約8%。体重60㎏の人であれば、約5リットルの血液が全身をかけめぐっている計算になります。
血液の主な役割は、右の3つです。
また、血液は液体成分の「血漿」と細胞成分である「血球」に分けられます。

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動脈を流れて体を巡る血液は、やがて毛細血管に入り、体のすみずみまで酸素と栄養分を届けます。一方、末端の組織で酸素や栄養分が使われると、その際に発生した二酸化炭素や老廃物を含んだ血液が、静脈を通って戻ってきます。こうして常に体中に活動のもととなるエネルギーが届けられています。

 

肩こりや頭痛も血行不良による栄養素や酸素の不足、疲労物質などの滞りが原因となることもあります。また、血液・血管の不調によって、動脈硬化のような重篤な症状を引き起こすこともあります。そうした症状に悩まされないためにも、この仕組みを正常に保ち、“血液の流れ”を良くすることがとても重要になるのです。

 

ドロドロの血液って、どんな状態?

ドロドロの血液にも、いろいろなタイプがあります。

  • 食べすぎや飲みすぎなどが原因で、血液中の糖質や脂質が増えている場合
  • なんらかの理由で血液の成分(とくに赤血球)が変形して、うまく流れない場合

傷ついた血管の修復のため、血小板が集まって流れが停滞する場合 

血液のドロドロ状態は、食事や飲酒、過労、ストレスなどによって具合が異なります。同じドロドロでも状態はさまざまです。

ネバネバ血液

血糖が増えると赤血球の膜に作用して、柔軟性が低下し、変形能が低下します。すると、細い血管内をスムーズに通ることができなくなります。また、本来はくっつき合わない性質の赤血球が、塊になることでネバネバに。血糖値が高めの人は要注意です。

ベタベタ血液

過労や寝不足、ストレスが続くと白血球の粘着性が高くなり、白血球同士がくっついて血管壁につきます。これが、血液の流れを悪くする原因に。

ザラザラ血液

アルコールや糖質のとりすぎは、血小板の凝集性と粘着性を高めます。また、中性脂肪の燃えかすであるレムナント量が増えると、より血小板の凝集能を高めてしまいます。血中脂質の値が高い人は要注意です。

このような状態が続くと動脈硬化につながり、心疾患、脳血管障害につながります。